2014年2月23日日曜日

ギニアその28

今日も海に来ました。

 と言っても、日頃の疲れを癒すため、

ひたすら惰眠を貪るだけなんですけども。


てなわけで、まるまる半日シエスタしちゃっただけの週末で終わってしまいました。

他にネタも無いので、例によって赤道ギニアの街頭をご紹介。




小学校と子供たち
どことなく、ガーナを思い出しますね。

ちなみに奴らから呼ばれるのは「chino!(女性形だとchina)」です。

意味はまあ、なんとなく分かるかと。



ボロボロのあばら家とタクシー渋滞
これも、なんかガーナっぽい。



お肉屋さん
店先からぷーんと漂ってくる臭いが、何ともアレな感じです。



トロトロっぽいライトバン
この国には無いと思ってたら、こんなのもあるんですね。



「Centro Cultural de España en Bata」
訳すと「スペイン中央文化センター バータ支部」といったところでしょうか。

向かいはすぐギニア湾です。

ここの店先のレストランが美味しいです。

2014年2月22日土曜日

ギニアその27

私が今いる赤道ギニア共和国バタ市は、

首都のマラボ市に次いで2番目に大きな都市。


というわけで、誰が呼んだか「赤道ギニアの大阪」

なんて異名がついているらしいです。


そんなわけで商人の街でもあるということで、

土曜日の今日は初めて「Mercado Grande」にやってきました。

 
ちょうど病院と街の中心との真ん中ぐらいにあるここは、

日本語でいえば「中央卸売市場」といった感じでしょうか。


と言ってもジャスコの駐車場で行われる日曜朝市ぐらいの、

クマシのセントラルマーケットとは比べものになんないくらい、

そこそここじんまりとした規模のmercado(市場)です。


んでもガーナだと規模はでっかくても結局並んでるラインナップは一緒、

なんてのが一般的だったりしますが、

こちらは意外とガーナよりは種類が豊富です。



例えば、こちらの写真で奥にあるのが見慣れたパームナッツで、

手前の茶色くて丸いのがcastaña(栗の実)です。

こちらもガーナではよく見慣れた魚の干物と、

左手前にあるのはなんと「カブトガニ(límulo)」の干物なんですって。

なんだかよく分かんない「木の皮」みたいなのも売られてました。


特に生鮮食料品の品揃えが豊富ですね。

あとはお肉的なサムシングとか。


といっても、牛さん豚さん鶏さんなんてベタなのにはほとんどお会いできず、

たとえばこんなワニさんだとか。

あと見たのがハリネズミさん、おサルさん、ネコちゃん(ペット的なネコではなく、山猫みたいなの)、

イノシシさん、イタチ、アルマジロ、カメ、大蛇などなど。


もうね、そんじょそこらの動物園なみの豪華ラインナップですよ。

あの子たち、みんなどうやって料理されていくんだろ・・・。




せっかくなので他の動物の写真も撮ろうと思ったら、

無愛想なおばちゃんから「mil! mil!!(1000フランよこせ!)」の大合唱。


ああそうだ、ここ「赤道ギニアの大阪」だったっけ・・・。

2014年2月15日土曜日

ギニアその20

ガーナで数少ない楽しみのひとつだったのが、

自分で布を買って、自分で仕立て屋さんに注文して、って、

オーダーメードの服を仕立てるということでした。


で、ここ赤道ギニアでも「ガーナシャツ」ならぬ「ギニアシャツ」が

あるのではないかと探してみたところ・・・

あるにはあるんですが、ガーナみたく、そこかしこにマテリアル屋さんがあって、

どこに頼めばいいのか迷うくらいあっちこっちにテーラー屋さんがあるというわけではなく、

探せばやっとこさあるという程度。

しかも赤道ギニアオリジナルのサムシングってのはどうやら存在しないらしく、

お隣のカメルーンやガボンの伝統衣装とか、もしくはあの国の影響でチャイナドレス風のとか、

そんなのしか無いらしんですね。



むー、楽しみがひとつ減ったぞ。

でもとりあえず中央アフリカンチックなのを一着買ったので、ご披露。

ちなみにお値段、上下合わせて16000フランなり。

日本円だと約3500円ぐらいですかね。




あとは特にネタが無いので、

今日も赤道ギニアの街角を写真でご紹介することにします。



「Estadio de Bata」
2012年にアフリカネイションズカップをガボンと共同開催した際に使われた、国際サッカー場です。

うちの病院から歩いて行ける範囲にあります。



なんかの立派な建物
田舎道を走っていて、何に使われているのかは分からない巨大な建物が突然現れることって、

たまーににあるんですよね。



でっかいランナバウト
交通ルールは、あのガーナと比較しても比べものにならないくらい、こっちの方が悪いです。

繁華街なんて、路駐の車があっちこっちから突っ込んでいて、もうカオスです。



造りかけで放置プレイされているビル
ま、こんなのはガーナにもいっぱいありましたよね。



ちょっと郊外のほうに目を向けると、
まあ、のどかだこと。



ここだけ切り取ってみると、なんかアメリカ西海岸っぽい。
でも写ってるのは悲しいかな、ギニア湾です。



あ、ピンクのマンション発見!

やべー、住みてぇー。

2014年2月9日日曜日

ギニアその14

アフリカの、しかも発展途上国で、

観光地なんてほぼ皆無で、どこも行く所が無いとは言いつつも、

やっぱりここはギニア湾に面した港町Bata。


探せば意外にも外国人向けの高級リゾート地なんてのはすぐ近所にあるもので、

今日はホンジュラス人の歯医者さんに連れられて、

とあるレストランのプライベートビーチにやってきました。


と言っても、海はまあ、こんな感じ。
プライベートビーチなはずなのに、すぐ近くにタンカーが止まってたり、

現地の子供たちが、すぐ横の波打ち際でサッカーに興じてたり。


ま、アフリカっぽいっちゃ、っぽいですかね。



んでも、ホテルは割としっかりしてて、
立派なプールがあったり、

ビーチサイドでお昼寝もできたり、

食べ放題のビュッフェもあったり。



でも、そのビュッフェで私が真っ先に取ったのが、

半年ぶりぐらいに再開した「揚げプランテーン」だったりして。
ああ、この甘さが懐かしい・・・。

あのガーナの日々がよみがえる・・・。

2014年2月8日土曜日

ギニアその13

さすがにこれだけ仕事ひと筋の平日が続くと、

日記のネタが有るのは週末ぐらいになっちゃいますね。


というわけで、毎日更新はここで断念します・・・。


その週末も、実はあまり楽しめてないんですけどね・・・。

はぁ。


理由は大きく分けてふたつ。


ひとつは、自由に使える足が無いってこと。


ここ赤道ギニアでの移動手段は、タクシーのみ。


そのタクシーも、外国人が乗れば120%ぼったくられます。

もう、言い値の半額がデフォルトと言っても過言ではない、

いや、この国ではごく普通の常識です。


ま、そもそもタクシーにひとりで乗れるほど、

スペイン語が堪能ってわけでもないんですけどね。


というわけで、町まで行きたい時は、

病院のお抱え運転手に頼むことになります。


で、私はスペイン語がほとんど喋れないので、

喋れる日本人の方に、金魚のフンのように付いて行くしかない、と。


でも基本的にはお店の名前を指定して巡回してもらうことになるので、
 
どっちみち自由に湾岸ドライブなんかは楽しめないんですね。



もうひとつは、この町に、いやこの国にそもそも見どころがまったく無いってこと。

観光地なんてホント皆無ですし・・・。


あとは、まだこのBataという町をよく知らないってのもありますね。

治安的に、危ない所も少なくないみたいですし。


とりあえず外国人向けの高級スーパーマーケットが市内に3軒だけあって、

そこをハシゴするのが今の週末の主な過ごし方になっちゃってます。


っていうか、ならざるを得ません。

それぐらい、やるコトも見るトコも無いんですよ ・・・。



そのスーパーも、時間に気を付けて行かないと、こんなことになります。
なぜなら、ここはスペインから独立した国。

“シエスタ”の文化があるんですよ。


基本的にはお昼の1時~4時まで、どこもお店が閉まっちゃうんですね。

まったくもって、アフリカっぽくないですね・・・。


まぁ、昼寝して働かないってのも、

それはそれでアフリカっぽいっちゃ、っぽいかな。
 




あとは特にネタが無いので、帰り道で車内から撮った、

赤道ギニアっぽい街並みをご紹介しときます。


ここがメインストリート。
立派な歩道橋、骨組みだけの高い建物、沿道のヤシの木、マナーの悪いタクシーなどなど、

アフリカっぽいっちゃ、っぽい・・・のかな?



「Sala de juegos」
直訳すると「ゲームの部屋」、ゲームセンターか何かでしょうか。



バス停っぽいサムシング。
くどいようですが、この国、バスなんて走ってませんからね。



基本的には街中に信号機もありません。
だもんで、交差点でヒヤっとすることもしょっちゅうあります。



こんなランナバウトがあるのは、ガーナと一緒ですね。
あ、ちなみに通行帯もガーナと同じく右側通行です。



ここBata市内は、中国人がまあ多いこと多いこと。
だから、中華系のお店もめちゃくちゃ多いのです。

一説によると現地人が営むお店よりも、多いんじゃないかとか、なんとかかんとか。

2014年2月3日月曜日

ギニアその8

赤道ギニア生活も、順調に二週目突入です。


ええもう、さっそくバリバリ働いてますからに。


ちんたら手をこまねいている間にも、

この病院の赤字はどんどん増えていっちゃいますから、ね。


なんでもウワサには、

数週間後には病院をクローズすることになるかもしれないぐらい、

それくらい逼迫してるらしいですから、ね。


ろくすっぽスペイン語も喋れないのに、ね。


ちなみに私が所属する「Departamento de Informatica」ですが、

こちらの部長さんはロシア人、同僚が2人いてパラグアイ人とイスラエル人、

いま一緒に仕事をしている経理部長がドイツ人と、

非常に国際色豊かなメンバーで和気藹々とやっとります。


で、いちおう彼ら全員カタコトの英語が通じるので、

実はなんとかなってるんですね。



でもやっぱり基本的にはスペイン語が喋れないとどうにもならないってことで、

今日から勤務終了後にスペイン語講座に出席することになりました。


といっても正規のスペイン語の先生などではなく、

見た目ごくふつうの兄ちゃん、でも 職業を聞けば小説家という、

どうにも一風変わった人でございまして。


んでその勉強したいスペイン語の授業を、まったく知らないスペイン語でやるもんだから、

うっすら雰囲気は伝わるんですけど、実際はさっぱり分かってないんですよね・・・。


こりゃ軌道に乗るまでが大変だぞ・・・。






あ、写真が無くてちょっと寂しいので、

うちの病院のひとコマでも載っけときます。


こちらはCantina、英語で言うところのCanteenですね。 

メニューはこんな感じです。

ちなみに、私はまだここ利用したこと無いです・・・。

2014年2月2日日曜日

ギニアその7

アフリカの北朝鮮こと赤道ギニア共和国への覚悟の旅!
http://matome.naver.jp/odai/2137731838234307301

 ↑こちらのまとめサイトにもあるように、

一部で「アフリカの北朝鮮」との異名を持っているらしい、われらが赤道ギニア共和国。


まあ・・・当たらず、といえども、遠からず、

といったところでしょうか。


政治のことはぶっちゃけよく分かんないですけど、

やたら感じる閉塞感、
 
本当の意味で“発展途上”な街並み、

夜には歩き回れない治安の悪さ、

そしてググってもほと んど出てこない情報の少なさ、

などなど、北朝鮮っぽいっちゃ、ぽいです。


ちなみに北朝鮮人も、実際にこの国には少なからずいるそうですよ。

あのバッジをつけた人を見たという目撃情報も、無くは無いです。



ただ、少なくとも街中で写真撮影禁止ってことはないです。

その証拠に、ほら。
今日はここBataに来て初めての休日ということで、

せっかくなので海岸をぶらぶらしてみることにしました。


ちなみにこのモニュメントは、

「Torre de la Libertad(リバティータワー)」って言うらしいですよ。
Torre de la Libertad (Bata)
http://es.wikipedia.org/wiki/Torre_de_la_Libertad_%28Bata%29
 

このタワー、観光資源がゼロに等しい我が国にとって、

唯一ともいえる記念写真スポットではないでしょうか。


ちなみにこのタワーから逆側を撮ると、こんな感じ。 
意外と歩道が整備されてて、どことなく日本の熱海っぽいです。
砂浜はちょっと残念なことになってますけど。
くだんのタワーを引きの画で撮ると、こんな感じ。


これ、よく考えると目の前に広がってるのはギニア湾ですもんね。

てことは、この海の流れはガーナにも通じてるわけだ。


てことは、めぐりめぐって日本まで流れてるわけで。

はぁ、なんかぼーっと海眺めてたら、無性にK子に会いたくなっちゃったよ・・・。



まあ、軍事施設とか警察関係は写真撮っちゃダメみたいですが、

これはガーナも一緒でしたもんね。




あと、情報統制なんてのも無いですよ。

現に、いま普通にブログ書いてますもんね。

Facebookにも問題なく繋がりますもんね。


ただ、会社の人いわく、ひと昔前には本当にあったらしいですね。

なんでもFacebookにアクセスすると、

強制的に赤道ギニア政府のページに飛ぶようになってたんだとか。



もしこのブログが突然消えたら、

何か国家権力の検閲的なサムシングに引っかかったと思ってくださいね・・・。

2014年2月1日土曜日

ギニアその6

昨日に引き続き、今日も院内見学からスタートです。


今日は土曜日で手術が行われていないということで、

特別に手術室を見学させていただくことになりました。




これ、写真で見てもお分かりのとおり、

見た目的には申し分ない我が病院。


でも実際には、そのほとんどの医療機器が正常に稼働してなかったりするらしいんですね。

宝の持ち腐れというか、何というか・・・。


手術の予約や内容も、手書きのノートで管理していたり、


日勤(Mañana)、準夜勤(Tarde)、夜勤(Noche)と3交代制のはずなのに、

普通におサボりするスタッフも少なくないらしいですって。


 
その他にも何の仕事してんのかよく分かんないスタッフが大勢いたり、

手書きのカルテがまるまる3部屋分放置されていたり、

すべからく経営が火の車だったりと、問題はまあ山積みなんですね。


というわけで、そんな病院の立て直しをするべく、

私と同時期に新規採用さ れた日本人スタッフが私以外に3名。


後に院長さんとなる全体統括の方と、

医療面でのサポートをする医局長さんと、

人事面でのサポートをするマネージャーさん。


そして私が院内のコンピュータシステムを中心とした、

事務関係のサムシングを一任することになってます。


私以外、みなさんスペイン語が堪能なのでホントに助かってます。


ただ、いかんせんどこから手をつけたらいいのか見当すらついてない状態ということで、

スタッフへの聞き取り調査など、まずは病院の現状を把握することからコツコツ始めました。



こちらが「Departamento de Inforomatica」、

日本語にすると「情報システム課」といったところでしょうか。


私は基本、この情報システム課に入り浸ってまして、

こちらの課長さんがリストラ対象らしいので、彼がいなくなってもひととおりの作業が出来るよう、

必死に引き継ぎの情報を集めている毎日です。


サーバ室はこんな感じ。








ぱっと見、あんまり手が加えられているという感じはしないですね・・・。

このあたり、触り甲斐はありそうです。




将来的には電カルの新規導入とか、院内ネットワークの再構築とか、

そういうコンピュータシステムの見直しを考えているみたいなのですが、

でも普通、こういうのってプロジェクト組んでやりますよね・・・。


今回は、とりあえず私ひとりだけ。

いや絶対、ひとりじゃ無理ですって・・・。


というわけで、病院のシステム構築の経験ある方、

本当にヘルプ出すかもしれませんので、その時は助けてください!


あ、あと途上国経験のあるお医者さん、看護師さんがいたら百人力ってことらしいので、

進路にお困りのアフリカ保健系協力隊OVのみなさん、再就職先にいかがです か?


ご連絡は、お気軽に私まで。